２００７年富士登山競走
２００７年７月２７日（金曜日）

　今年の最大の目標がこれであった。まずは富士山に行ってみたい。最初で最後になるかもしれないが、その登山競争に参加してみたい。何しろ開催日は金曜日である。この最大の目標ゆえ仕事を休んでも参加したいという気持ちになったから参加を決意した。しかしながら最小の犠牲として木曜日午後出発とした。これでスタート地点の富士吉田市に前日の夜に到着できる。ただし、民宿ゆえか到着が２０時ごろとなると、夕食の準備ができないと言われた。よって新宿から中央線で大月に行く時駅弁を食べてそれの代わりとした。この宿の手配はこの大会が世話をしてくれた。４人の相部屋であった。私が最後に到着すると、それらしい参加者がいた。２人はすでに何回か参加しており、後の１人は初めてであった。しかしこの初めての参加者もこのコースを試走しているとのこと。私のように富士山は初めて、戸損競争も初めてというのは少数派か。部屋は少し暑かったが、睡眠はそれなりに取れ、朝食もしっかり食べることができた。前日の受付をしていない私は会場に着く時間が気になったが、それも問題なく民宿の人が車で送ってくれた。その朝宿の庭から少しだけ富士山を見ることができた・・・その後帰りまで全くその姿を見ることができなかったのは不思議？？

　スタート地点の会場では参加者がわんさかいた。それらしいランナーばかりであった。幾人かの高齢者も見かけたが、全体に元気ある若い参加者が多かった。気温は思った以上に暑くて気持ちも体もしゃんとしない？感じであった。スタート時間は７時。町中から山に向かって走る。この最初の区間が私にとって大変であった。最初から緩やかな上りばかり。町全体、アスファルトの上非常に暑く感じた。結局山の入り口に至るまでに体力を消耗してしまった。すでに体は重くなり、肢は動かなくなっていた。浅間神社からは木陰がほとんどで快適な道になったのであるが、もうこのときには体がまいっていた。中の茶屋までは何とか踏ん張って歩かずに走ることができたが、もうこれでいっぱいであった（情けない）。そこから未舗装の林道で馬返しまで行くのであるが、急坂はないのに歩いてしまった。これでは完走はとても無理。馬返しに着いたときにはもう諦めムードとなった。それからは本格的な登山道。しかしさすが富士山。登山道でもゆったりしている。これなら走ることも可能（私の場合は歩くので精一杯であったが）。快適な登山道を5合目までほとんど休むことなく登ることができた。ただし、3合目付近で1人倒れている参加者（座り込んでいた）をしばらく様子を見守った。もう30分間もそこにいると。救援がくるということで、そこで待っている様子。脈もしっかりしていてしゃんとしている雰囲気があったのでそのまま進むことにした。5合目付近では賑やかな声が聞こえてきた。関門時間はとうに過ぎていて、あっさりリタイアとなった。全くの力不足。富士山は偉大、この大会はシビアー。とぼとぼとバス停に向かい、その途中でお弁当を受け取り、着替えもした。さすがに5合目となると肌寒い感じがした。バス停では大勢の登山者がいてごったがえしていた。さすが富士山、日本一の山である。

富士登山競走からの抜粋

帰路の羽田空港にて撮影