　高速道路を利用して宇多津町に行く。ここで一番目立つのは「ゴールドタワー」。くすんだ黄金色の高い建物。子供が小さい頃、このタワーに上がって上のレストランで食事をしたことがある。そのすぐ近くの「うたづ臨海公園」に車を停める。ここから７８番の郷照寺に向かって走る。この町は新しい大きな店舗が多い。郷照寺はその中で古色蒼然としたお寺であった。

７８番郷照寺（ごうしょうじ）


奈良様式の本堂	庭園の日本一大きなホルトの木

　７８番から７９番の天皇寺まで東にまっすぐ進む。この道は土讃線の線路沿いでもある。幾つかの道があるなか坂出商店街のある道を行く。この商店街の手前である若い女性の「歩き遍路さん」に出会う。しばらくおしゃべりしながら真っすぐな道を進む。この人は東京の人でマイペースで８８箇所の札所をまわっていた。高知と愛媛は自転車での札所巡りをしたという。その自転車はお世話になった人にあげたらしい。その足取りは疲れを感じさせないしっかりとした歩みであった。途中で分かれた私は再度ジョギングで進む。この道は札所の案内がほとんどなく不安になったこともあった。しかし「やそば駅」付近で次の天皇寺の近くまで来ていたことを確認する。その駅からわずかの所にそのお寺はあった。

79番天皇寺（てんのうじ）


お寺の正面の石碑	境内の中にある門

　79番から80番国分寺に向かうのにも線路沿いの道を東に進む。その後線路を渡り、綾川の土手沿いの道を行く。その向こうには国道11号線がある。土手沿いの道は微風が吹き、曇り空の中ジョギングが気持ちいい。やがて国道11号線に行き、左側の歩道を進む。緩やかな坂道が続く。上りは歩き、下りはゆっくり走る。その後11号線から左折して狭い道を進む。ここは車が少なくいい道である。しかし太陽が照りつけかなり暑く感じて、走れなくなる。そうこうするうち80番の国分寺に着いた。

80番国分寺（こくぶんじ）


山門から本堂まで長い道	仏足石

79番から80番に行く道中で咲いていた花